研究課題/領域番号 |
21K14308
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
光永 威彦 明治大学, 理工学部, 専任講師 (20882822)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 水使用 / 単位給水量 / 低炭素 / 省エネルギー / 給水設備 / 給水システム / 設計 / 節水 / 事務所 / 幼稚園・保育園 / ホテル / 学校 / 病院 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請は「給水給湯設備の新しい設計用原単位の提案」と題し、病院・ホテル・事務所・住宅といった主要な建物用途を対象に、水使用に関する新しい設計用原単位を提案することを目的とする。近年、衛生器具を含む水使用機器の節水・節湯化が著しく進んでいるが、計画や設計の礎となる規準の水使用に関する原単位は、ここ半世紀近く大きな見直しされていない。そのため、設計者や所管行政庁は節水節湯化を反映した計画や指導をしがたく、結果的に過大な設計となっている。 そのため,給水給湯設備の設計用原単位として、節水化を反映した原単位に更新し、またその根拠を明確化することにより、設計者が精度を高くかつ容易に適用できる原単位を示す。
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研究成果の概要 |
本研究は建物用途ごとに、適正な給水給湯負荷算定のための水使用に関する新しい設計用原単位(単位給水量)を提案することを目的とする。 研究期間全体を通じて、事務所、学校、幼稚園・保育所、住宅、宿泊施設を対象にデータ収集・分析を通して建物の水使用実態を把握するとともに単位給水量を検討した。そのうち、事務所、小・中・高等学校、幼稚園・保育所については新しい単位給水量の提案とした。また提案値について実務者へのアンケート調査を実施し、その妥当性を確認した。これより、学校、総合病院の単位給水量については大幅な低減が可能であることを示すとともに、これまでに設計資料のなかった幼稚園・保育所の単位給水量を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単位給水量に関して、従前の小・中・高等学校70~100 L/(人・日)に対して、小中学校、高等学校でそれぞれ40~50、50~60 L/(人・日)で、総合病院においては従前1,500~3,500 L/(床・日)に対して、600~900 L/(床・日)が適当であることを示した。これより、水槽容量、ポンプ吐水量及び配管径について実務者は根拠をもって従前より低減でき、給水システム内の衛生性向上、水槽類等のサイズ適正化による省エネルギー、ライフサイクルカーボン低減を図ることができる。 またこれまで設計資料のなかった建物用途(幼稚園・保育所)の単位給水量を明確とすることで、適正な給水負荷算定が可能となる。
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