研究課題/領域番号 |
21K14328
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 国立研究開発法人建築研究所 |
研究代表者 |
松林 道雄 国立研究開発法人建築研究所, 建築生産研究グループ, 主任研究員 (50804671)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | BIM / 漏水 / ジオメトリ操作 / 屋根スラブ / 外壁 / 視覚化 / 想定範囲の描画 / 壁面 / 形状情報 / ひび割れ長さ / 知識表現 / 空間情報 / 属性情報 / 要素間の関係 / 施設技術者の知識・経験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、BIM(Building Information Model)のデータ構造を介した要素の空間・属性情報や要素間の関係を用いて施設技術者の知識・経験を記述し、施設管理業務に活用するための手法として開発することにある。 わが国においては既存建築ストックの維持更新が課題となっており、また技術者不足問題も指摘されている。これらを解決していくに、従来の図面媒体との対比でBIM・CIMへの期待が高まっている。本研究で取り組む手法は、既存の図面媒体ではなし得ない、建設のDX(デジタル・トランスフォーメーション)に対応した新しいデータ活用像の提示につながるものである。
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研究成果の概要 |
本研究課題ではBIM(Building Information Modeling)が持つデータ構造を踏まえ、要素の空間・属性情報と要素間の関係性を用いて施設技術者の知識・経験をルール化し、施設管理業務に活用するための手法として開発することを目指した。屋根スラブまたは外壁が起点となり外部から水が建物内に侵入するといった建物故障に焦点を当てた。最初に対象の部屋と起点となる要素との重なりを調べる。そして、この結果のジオメトリに接触する他部位の有無を調べる。思考で捉える部位間の関係性を、要素の形状操作や移動を扱うプログラムとして記述することにより、BIMソフトウェア上で実行される操作として表現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、BIMモデル中の個々の要素の空間・属性情報や要素間の関係性といったBIMが持つデータの性質を用いて、施設技術者の知識・経験を表現するという情報活用の新しい一面を提示した点に新規性を捉えている。 社会的意義としては、既存の媒体である紙またはCADによる設計図面と比較した際に、思考における建物部位の操作をBIMソフトウェア上で表現するといった、既存媒体では実現できない情報活用のあり方を提示した点に意義を持つ。かつ建物の維持管理場面において、設計・施工時に構築されたBIMモデルを活用する際の参考になり得る知見と考える。
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