研究課題/領域番号 |
21K14788
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藤 佑志郎 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 特別研究員 (90847815)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | フェニルエタノイド配糖体 / 生合成 / アクテオシド / ゴマ / 生合成経路 / バイオ生産 |
研究開始時の研究の概要 |
代表的なフェニルエタノイド配糖体であるアクテオシドは多くの薬用植物中に存在し,様々な薬理作用を示すことから,医薬品としての利用が期待されている.しかし,多くの薬用植物中で微量であり,特異的な構造のため化学合成も難しく,生合成機構の詳細も不明であることから,疾病治療のための量産化が大きな課題となっている. 本研究では,アクテオシド生合成機構の解明を目指し,ゴマ培養細胞より見出したアクテオシド生合成候補遺伝子のクローニングを行い,組換え酵素の機能解析による遺伝子同定を行う.さらにゴマ植物体における生合成遺伝子の発現解析を行うことで,生合成に大きく寄与する遺伝子の特定を目指す.
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研究成果の概要 |
フェニルエタノイド配糖体(PhGs)は,C6-C2のグルコース配糖体を基本骨格とした化合物の総称である.代表的なPhGsであるアクテオシドは多くの薬用植物中に存在し,様々な薬理作用を示すことから,医薬品としての利用が期待されているが,量産系が課題である.そこでアクテオシド生合成機構の解明を目的にバイオ生産に向けた検討を行った.その結果,ゴマ培養細胞系とエリシテーションによるアクテオシド誘導生産系を用いたトランスクリプトーム解析により,アクテオシド生合成経路の候補遺伝子を選抜した.さらに,組換えタンパク質を用いた機能解析により,PhGsの骨格形成に重要な配糖体化酵素とアシル化転移酵素を同定した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フェニルエタノイド配糖体は様々な薬理作用を示し,医薬品としての利用が期待されるものの量産化が課題であった.本研究の遂行により,フェニルエタノイド配糖体の骨格形成に重要な配糖体化酵素やアシル化転移酵素が明らかとなり,バイオ生産に向けた取り組みに大きく貢献できるものと考えられる.
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