研究課題/領域番号 |
21K14800
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊藤 隼哉 東北大学, 農学研究科, 助教 (50781647)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 皮膚脂質 / 酸化修飾 / LC-MS/MS / フェロトーシス / 脂質酸化 / 皮膚 / 脂質 / 質量分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、皮膚脂質の酸化修飾を多角的な視点で捉え、いまだ明らかでない、皮膚脂質の酸化が皮膚状態・疾患に与える影響の解明につながり、食品機能成分を活用した酸化制御により、皮膚の異常や老化、疾患の予防・改善方法の構築を目指す。そのために、1)皮膚脂質の酸化ターゲットの同定と酸化メカニズムの評価、2)皮膚脂質の酸化修飾が皮膚に与える生理的・物理的影響の解明、3)皮膚の老化や機能低下を予防する食品機能性成分の探索と評価、これらに取り組む。本研究は、皮膚の酸化が皮膚状態に与える影響の真の理解につながり、健全な皮膚状態の維持を実現できることから、社会的意義と波及性が極めて大きい。
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研究成果の概要 |
皮膚脂質の酸化が皮膚状態・疾患に与える影響の解明や食品機能成分による予防・改善方法の構築を目指し、(1)皮膚脂質の酸化ターゲットの同定と酸化メカニズムの評価、(2)皮膚脂質の酸化修飾が皮膚に与える生理的・物理的影響の解明、(3)皮膚の老化や機能低下を予防する食品機能性成分の探索と評価、これらに取り組んだ。(1)を通じて皮膚脂質の酸化メカニズムの詳細を明らかにした。さらに、(2)および(3)では、皮膚脂質の酸化修飾がフェロトーシスに関連することを明らかにし、その予防に資する食品機能性成分の手がかりを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
皮膚は生体組織で最大の臓器であり、私たちを外部環境から守る生理的・物理的シールドとして常に機能を発揮している。「皮膚の酸化」は、皮膚の異常・老化(シミ、シワ、たるみ等)や乾癬、アトピー性皮膚炎、皮膚がんといった皮膚疾患に大きな影響を与え、QOLを著しく低下させることから、皮膚酸化の全容解明は、学術界・社会から強く要請されている。こうした現状の中で、本研究の成果は、皮膚の酸化が皮膚状態に与える影響の真の理解につながり、健全な皮膚状態の維持を実現できることから、社会的意義と波及性は極めて大きい。
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