研究課題/領域番号 |
21K14832
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 (2022-2023) 国立遺伝学研究所 (2021) |
研究代表者 |
縣 歩美 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (60875087)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 野生イネ / 環境応答 / 穂形態 / 形態形成 / 穂 |
研究開始時の研究の概要 |
イネの収量性は、穂形態を制御する遺伝子を組み合わせて穂型をデザインすれば向上できる。しかし、穂を改良したイネは環境変化に敏感であり、実環境において必ずしも期待した効果が発揮されない場合がある。この問題を解決するためには、穂型が環境に左右されないように、穂形態の環境応答を理解する必要がある。本研究では、野生イネが持つ環境適応性の多様性を利用して、穂が環境変化に応答しその形態を変化させ、日々変動する環境で生きていく適応機構を明らかにする。本研究により、イネの穂の環境応答についての理解が深まればそれを制御するための基盤情報を取得でき、気候変動時代における作物生産安定化への貢献が期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、野生イネが持つ環境適応性の多様性を利用して、穂が環境変化に応答しその形態を変化させ、日々変動する環境で生きていく適応機構を明らかにすることを目指した。具体的には、9ゲノム18種にわたる野生イネ遺伝資源を用いて、乾燥ストレスおよび塩ストレスへの応答評価を行い、その応答性の多様性を明らかにした。これにより、環境ストレスに頑健性あるいは敏感な応答を示すアクセッションを同定した。また栽培イネと野生イネの染色体断片置換系統群を利用して、遺伝学的解析も実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、野生イネ遺伝資源が示す環境応答性の多様性の基盤情報を収集することができた。この基盤情報をもとに未利用植物資源である野生イネ遺伝資源の作物育種への利用を検討することで、環境適応型植物デザインが可能になれば、気候変動時代においても安定した食料生産を確保可能な社会が実現できる。
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