研究課題/領域番号 |
21K14981
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
河原 円香 国立感染症研究所, ウイルス第一部, 主任研究官 (80847559)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ブニヤウイルス / オルソブニヤウイルス / Oropouche virus / 節足動物媒介性ウイルス / 細胞内局在 / 核蛋白質 / 人獣共通感染症 / アルボウイルス / Orthobunyavirus / Bunyavirus / 核局在 / ウイルス核蛋白質 / 核移行 |
研究開始時の研究の概要 |
節足動物媒介性の人獣共通感染症ウイルスであるオルソブニヤウイルス(OBVs)の一種オロプーシュウイルス(OROV)は中南米でデング熱に次いで頻発する新興感染症であるが、病原性発現機構や作用機序に関する研究は十分ではない。 一方申請者はOROVが既存の感染機構では報告されていない「核蛋白質(N)が感染細胞の核に集まる」様子を観察した。ウイルス感染に不可欠なNの新たな機能を調査することは、OROVの新たな感染機構を提供かつOBVsの多様な病原性メカニズム解明の突破口となり得ると考えた。 そこで本研究ではNの核移行について、1)部位の特定、2)感染への影響、3)OBVsにおける普遍性、について解析する。
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研究成果の概要 |
節足動物媒介性の人獣共通感染症ウイルスであるオルソブニヤウイルスは世界各地で家畜や野生動物と蚊やその他の節足動物の間で広く維持され、多くのヒト感染例も報告されている。中でもオロプーシュウイルス(OROV) は中南米でデング熱に次いで頻発する新興感染症であるが、病原性発現機構や作用機序に関する研究は十分ではない。本研究ではOROVが既存の感染機構では報告されていない「核蛋白質(N)が感染細胞の核に局在する」様子を観察した。ウイルス感染に不可欠なNの新たな機能を調査することは、OROVの新たな感染機構を提供し、さらにオルソブニヤウイルスの多様な病原性メカニズム解明の突破口となり得る。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年OROVは中南米において多くの感染者が報告されている一方、病原性発現機構や作用機序に関する知見が不足している。蛋白質の中で最も産生量が多く、強い免疫原性を持つ重要な蛋白質であるNの分子機構を明らかにすることは、ブニヤウイルスにおける新たな感染機構を提供し、また多くの宿主と臨床症状の多様性を持つオルソブニヤウイルスの多様な病原性メカニズム解明の突破口となり得ることが期待される。
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