研究課題/領域番号 |
21K15092
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
田中 啓雄 帝京大学, 医学部, 助教 (70795905)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 生体バリア / 血液脳関門 / 細胞間バリア / タイトジャンクション / クローディン / 生体恒常性 / 脳血管内皮細胞 / アストロサイト / 細胞間接着 / グリア細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
生体が有する最も強固なバリアシステムの一つとして血液脳関門(blood-brain barrier: BBB)が知られる。脳血管内皮細胞が構築する細胞間接着装置タイトジャンクション(Tight Junction: TJ)は、BBBの中心的な構成要素として注目されてきたが、申請者は最近、脳血管の周囲をくまなく覆う間葉系細胞のアストロサイトが、神経病態下にてTJを構築し、BBBを強化する可能性を見出した。 本研究では、アストロサイトにおける未知のTJ構築/制御原理と、それによる脳機能保護メカニズムを解明する。
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研究成果の概要 |
生体が有する最も強固なバリアシステムの一つとして血液脳関門(BBB)が知られる。BBBを構成する脳血管内皮細胞は、細胞間接着装置タイトジャンクション(TJ)を介して互いに接着して脳血管を構築する。このときTJは内皮細胞間の隙間を密閉し、強固な細胞間バリアとして機能する。本研究では、脳血管の周囲をくまなく覆う間葉系細胞のアストロサイトが、神経病態下にてTJを構築し、BBBを強化する可能性を見出し、アストロサイトにおける未知のTJ構築/制御原理と、それによる脳機能保護メカニズムを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、従来の脳血管内皮細胞を中心としてきたBBBの構築/制御原理に新機軸を生み出し、神経疾患に対する新規治療戦略の提示や、脳内へのドラッグデリバリーシステムの開発基盤の開拓につながった。また、クローディンを含む様々なTJ関連分子による細胞間バリア構築制御メカニズムも明らかにでき、TJの多様性構築原理の理解につながった。
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