研究課題/領域番号 |
21K15222
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
藤田 光 金沢大学, 薬学系, 助教 (40782850)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 電子供与基 / π電子密度制御 / 蛍光色素 |
研究開始時の研究の概要 |
π電子供与基の共鳴効果に基づく共役系のπ電子密度制御は、有機化学の根幹をなす重要な現象の一つである。ジアルキルアミノ基は代表的なπ電子供与基の1つであり、様々な機能性分子に導入されている。より強いπ電子供与性を示すものとしてアニオン性のオキシド基が知られているものの、対イオン交換による性質変動や構造的多様性の低さに課題がある。本研究では、ジアルキルアミノ基やオキシド基より強力なπ電子供与性を示す新たな中性置換基を創成し、それを利用した新規蛍光色素の開発を行う。
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研究成果の概要 |
π電子供与基の共鳴効果に基づく共役系のπ電子密度の向上は、π系分子の物理的性質、化学反応性、光学特性の制御において重要な役割を担っている。蛍光イメージングに汎用される有機蛍光色素では、吸収・蛍光の増強や長波長化を目的としてπ電子供与基が導入されることが多い。しかし、従来型置換基のπ電子供与性には限界があり、このことが有機蛍光色素を始めとするπ系機能性分子の開発に制約を与える要因となっていた。そこで本研究課題では、電気的に中性で、かつ従来型置換基を上回るπ電子供与性を示す新たなイリド型窒素置換基を創成し、さらに本置換基を利用した新規有機蛍光色素を開発することでその有用性を確かめることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発されたイリド型窒素置換基は学術新規性が高く、これを含む有機蛍光色素の合成及びその光学特性の解明は本研究で初めて達成されたものである。本置換基のイリド部位は構造的多様性に富むため、分子設計上の応用性にも優れている。本研究で利用した蛍光色素骨格は代表的なものにとどまっているものの、今後、このイリド型窒素置換基を導入した様々な新規蛍光色素の開発が進展すれば、生命科学研究に有用な分子ツールが多数見出されると期待される。
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