研究課題/領域番号 |
21K15263
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
幸 龍三郎 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (20779897)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | がん細胞分裂 / リン酸化シグナル / アミノ酸輸送体 / がん特異的治療法 / Eph受容体型キナーゼ / PLK1キナーゼ / 細胞分裂 / プロテオミクス / がん進展 / がん創薬 / リン酸化プロテオミクス |
研究開始時の研究の概要 |
がんの化学療法において、細胞の分裂過程を標的とする抗がん剤が臨床応用され、現在も新薬開発が進められている。しかし、分裂過程を阻害する薬物は、骨髄抑制や末梢神経障害などの副作用を呈することが問題とされている。本研究では、がん細胞に特有の分裂様式があると仮説を立て検証する。がん細胞分裂を担う、がん細胞分裂に特徴的な新たなリン酸化分子を同定し分裂支持機構を明らかにするとともに、がん進展への寄与を解析することで、がん細胞分裂を標的とする新たな薬剤開発に繋げたい。
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研究成果の概要 |
高齢化に伴いがん罹患者数は、今後も増加すると予想されており、新たながん治療法の開発は喫緊の課題となっている。がんの化学療法において、細胞の分裂過程を標的とする抗がん剤が臨床応用され、現在も新薬開発が進められている。本研究では、がん細胞に特有の分裂様式があると仮説を立て検証した。がん細胞のsiRNAスクリーニングを通した分裂支持分子の探索を行ったところ、PP1ホスファターゼ阻害因子SH2D4Aやアミノ酸トランスポーターLAT1などを分裂支持因子として同定することでき、その分裂支持における役割を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん細胞分裂を標的とする治療法は、タキサン系薬剤やビンカアルカロイド系薬剤の治療実績からも重要性が示されてきた。しかし、副作用として末梢神経障害や消化管障害などが懸念されており、十分な投薬継続が実施できていない症例も多い。そのため、がん細胞特異的に分裂を阻害する治療法の確立が求められる。本研究の遂行によって、SH2D4AやLAT1をがん細胞分裂支持因子として同定することができた。本研究を基に、分裂標的薬との併用による効果的な治療に資することが期待される。
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