研究課題/領域番号 |
21K15291
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 裕 東北大学, 大学病院, 助教 (60880341)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | CYP4F2 / 薬物相互作用 / 薬物代謝 / 遺伝子多型 |
研究開始時の研究の概要 |
薬物相互作用の多くには、薬物代謝酵素を含む薬物動態因子が関与しており、多発性硬化症治療薬フィンゴリモドは、ケトコナゾールの併用下で、CYP4F2阻害を介したAUCの上昇が報告がされている。このような報告があるにも関わらず、CYP4F2のような分子種に対する報告は、CYP3AやCYP2C9のような薬物代謝への寄与率が高いCYP分子種と比較して極めて少なく、未だ詳細な評価がされていない。 本研究では、生体内物質および薬物代謝に関与するCYP4F2の酵素活性に対する薬物の影響をin vitroの評価系を用いて網羅的に評価・解析を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究において、申請者は、CYP4F2活性を評価するためのin vitro評価系の構築し、CYP4F2活性(アラキドン酸 ω水酸化活性)に対する薬物による阻害作用を評価した。その結果、、2種類のPPI、3種類のHMG-CoA還元酵素阻害薬と1種類のフィブラート系薬においてCYP4F2活性に対する阻害を示した。中でも、強い阻害を支援した2種類のHMG-CoA還元酵素阻害薬は、いずれも非競合型の阻害様式を示し、CYP4F2に対して直接阻害することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、未だ薬物による酵素活性への影響や相互作用解析が十分に進んでいないCYP4F2に着目して、in vitroの実験系を通じて評価を実施した。その結果、2種類のHMG-CoA還元酵素阻害薬において強い阻害を示すことが明らかになった。本研究結果より、CYP4F2に影響を与える薬物の同定されたことにより未知の薬物相互作用の解明の一助となることが期待される。
|