研究課題/領域番号 |
21K15351
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
高橋 浩平 国際医療福祉大学, 薬学部, 助教 (90846411)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳腸相関 / Resveratrol / AMPK / Autophagy / 神経新生 / 神経炎症 / 潰瘍性大腸炎 / ミクログリア分極 / オートファジー / iNOS / resveratrol / Iba1 / うつ病 / p62 / LC3Ⅱ/Ⅰ / うつ / オ-トファジ- / 炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
潰瘍性大腸炎に伴ううつ病発症メカニズムの解明に有用と考えられるデキストラン硫酸ナトリウム処置マウス(DSSマウス)を用い、うつ病を併発した潰瘍性大腸炎における脳腸AMPKの役割とそのメカニズムを明らかにする。また、DSSマウスの潰瘍性大腸炎様所見並びにうつ様行動に対するAMPK活性化剤resveratrolの有効性を検討し、有効であった場合にはその作用機序について詳細に解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、潰瘍性大腸炎モデル動物における脳腸でのAMPKの病態生理的役割を解明し、その成果を潰瘍性大腸炎並びに併発するうつ病の新規予防・治療法の開発へと繋げることを目的とする。結果として、潰瘍性大腸炎並びに併発するうつ病の発症には脳腸AMPK活性低下の影響が大きく、海馬及び腸でのAMPKの活性化が潰瘍性大腸炎症状並びに併発するうつ病の治療において重要であることが示された。 故に、潰瘍性大腸炎モデル動物での潰瘍性大腸炎様所見並びにうつ様行動の発現に脳腸内AMPKシグナル経路が密接に関与しており、うつ病を併発した潰瘍性大腸炎患者に対する新たな治療法を考究する上での共通標的になり得ると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果より、うつ様行動を併発する潰瘍性大腸炎モデルであるデキストラン硫酸ナトリウム処置マウスの海馬並びに直腸においてAMPKシグナル経路の異常が認められ、これらの変化はAMPK活性化剤であるresveratrolの経口投与によって潰瘍性大腸炎様所見並びにうつ様行動と共に改善することを明らかにした。これは潰瘍性大腸炎並びにうつ病の両方に脳腸内AMPKシグナル経路が密接に関与しており、うつ病を併発した潰瘍性大腸炎患者に対する新たな治療法を考究する上での共通標的になり得ることを示唆している。脳腸AMPKに焦点をおいた研究成果はこれまでに報告がなく、学術的並びに社会的に意義のある点だと考える。
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