研究課題/領域番号 |
21K15417
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
加藤 大祐 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (70887364)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | Tenascin-C / リンパ管 / negative regulator / 炎症 / インテグリン / アポトーシス / リンパ管新生 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ管新生が炎症反応の収束に関わる事が近年明らかになり、炎症とリンパ管新生促進因子の関係について多くの研究がなされている。一方で、リンパ管新生阻害因子とリンパ管および炎症収束の関係については分かっていない。細胞外マトリクスの1つである Tenascin-C (TNC) は炎症反応を増強させる事が知られているが、申請者はTNCにリンパ管新生阻害作用があることを発見した。本研究ではリンパ管新生阻害因子であるTNCとリンパ管の関係を炎症モデルマウス で検討し、炎症時におけるリンパ管新生のnegative regulationの重要性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
近年、炎症の収束にリンパ管が重要な働きをする事が明らかになってきた。炎症時にリンパ管新生を促進する因子についてはVEGF-Cを含め多数報告されてきたが、リンパ管新生を抑制する因子については分かっていなかった。 申請者らは炎症時にリンパ管新生を阻害する因子を探索し、細胞外マトリクスの1つであるTenascin-Cが炎症早期のリンパ管新生を抑制することを発見した。Tenascin-Cはインテグリンを介したp38 MAPKのリン酸化を誘導し、リンパ管内皮細胞の増殖の抑制、アポトーシスの誘導に関わることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症時のリンパ管新生は、さらに炎症性疾患の治療標的として注目を浴びている。リンパ管新生のnegative regulatorについては分かっていなかったが、Tenascin-Cがnegative regulatorとして働くことがわかった。
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