研究課題/領域番号 |
21K15443
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
西田 優也 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (10793440)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | シトクロムc酸化酵素 / 呼吸鎖 / 薬剤耐性菌 / 抗菌薬 / アロステリック阻害剤 / クライオ電子顕微鏡 / X線結晶構造解析 / アロステリック阻害薬 / ヘムタンパク質 / アロステリック創薬 |
研究開始時の研究の概要 |
鉄原子を活性中心にもつヘムタンパク質は、幅広い生命活動に必須のタンパク質群であり、重要な創薬標的である。本研究では、異なるヘムタンパク質の阻害剤を合理的に探索し、ヘムタンパク質に普遍的な活性調節機構の存在を証明する。モデル酵素として2つのヘムタンパク質を用い、阻害剤との複合体構造解析に続いて、活性調節機構の比較検証を行い、新規メカニズムに基づく抗菌剤の開発に繋げる。
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研究成果の概要 |
近年、次々と新しい薬剤耐性病原菌が発生している。その対策として、新規なメカニズムによる抗生物質の開発が強く求められているが、その研究の過程ではヒトへの副作用が問題となる。本研究では、呼吸鎖複合体というヒトにも保存されたタンパク質でありながら、病原菌特異的な阻害剤を合理的に探索する方法を発見し、最終的には、薬剤耐性淋菌に対して殺菌作用を持つ特異的抗菌薬の発見に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、病原菌では創薬標的として期待が高い呼吸鎖酵素を標的としており、その成果は、学術的のみならず、医療や産業への展開が期待できる。さらに、髄膜炎菌/淋菌酵素でも特異的な阻害剤を発見し、これが薬剤耐性淋菌に対して殺菌作用を持つことを示したことは、申請者の仮説を実証する内容である。以上の結果を論文としてまとめ発表した (Nishida et al. Nature commun., 2022)。
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