研究課題/領域番号 |
21K15447
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 東京大学 (2021, 2023) 福島県立医科大学 (2022) |
研究代表者 |
小柳 直人 東京大学, 医科学研究所, 助教 (90738121)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | HSV-2 / CTL / 免疫回避 / HSV / MHC-I |
研究開始時の研究の概要 |
単純ヘルペスウイルス(HSV)は一度感染すると宿主に終生潜伏感染し、再活性化により何度も病態を引き起こす (回帰発症)。宿主には様々な防御機構が備わっているにも関わらず、HSVが回帰発症を繰り返すことは、HSVが高度な宿主免疫回避機構を獲得していることを示唆する。本申請ではCTLによるHSV-2感染細胞障害回避に寄与するHSV-2因子を同定し、その制御機構を分子レベルで明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
CTLによるHSV感染細胞障害からの回避を司るHSVタンパク質を複数同定した。その中の一つのHSVタンパク質について回避機構を解析した。その結果、このHSV因子はCTLにHSV抗原を提示するMHC-Iの細胞表面発現抑制に関与しないことが示唆された。よってHSVはMHC-I 経路以外を標的とした、CTLによるHSV感染細胞傷害を回避する機構を獲得していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HSVによる多彩な宿主免疫回避機構はHSV病態発現に強く寄与していると考えられる。特に、潜伏感染したHSVが何度も再発する原因として、HSVはCTLなどの獲得免疫からの高度な回避機構を獲得していると思われる。本研究成果はCTLによるHSV感染細胞障害を回避する機序の一端を明らかにした点で、学術的に高い意義を有していると考えられる。
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