研究課題/領域番号 |
21K15449
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
渡辺 崇広 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (10624398)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | EBV / 自然免疫 / STING / cGAS / 免疫回避 / DNAセンサー / 自然免疫応答 / リンパ増殖性疾患 / Epstein-Barr virus / PAMPs / EBV-LPD |
研究開始時の研究の概要 |
Epstein-Barr virus (EBV) は、生体防御を担う免疫応答を巧みにコントロールし、免疫平衡の状態で生涯感染を維持することができる。この免疫平衡状態が何らかの理由で破綻すると、EBV関連がんを発症する。本研究では、EBV遺伝子発現ライブラリを用いて特に自然免疫制御機構に着目したスクリーニングを行い、この過程に関わるウイルス因子を同定する。さらに同定したウイルス因子を標的とした遺伝子組換えウイルスを構築し、EBVの造腫瘍性を再現したヒト化マウスモデルを用いたin vivoでの検証を実施し、生体におけるEBVと自然免疫との共進化および発がん機構の解明を推進する。
|
研究成果の概要 |
エプスタイン・バーウイルス(EBV)は、世界中で年間約20万人の新たながん患者を生み出し、重大な死亡率につながっている。本研究では、EBVの膜融合タンパク質が自然免疫制御分子STINGに作用し、自然免疫応答を抑制することを見出した。また、膜融合タンパク質の切断がSTINGの多量体化を抑制する分子メカニズムを発見した。さらに、予備的研究により、EBVはSARS-CoV-2を含む他のエンベロープウイルスと共通点があることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では膜融合タンパク質に秘める免疫抑制機序について解明することによって広域抗ウイルス薬の開発につなげる知見を提供し、自然免疫応答のon/offを運命づける普遍的な現象の発見に繋がる。
|