配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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研究実績の概要 |
慢性活動性EBウイルス病(CAEBV)は、EBVに感染したT, NK細胞腫瘍である。現在、CAEBVの唯一の根治療法は造血幹細胞移植のみであり、一刻も早い他の根治療法、治療薬の開発が求められている。これまでの研究で、細胞生存に関与するBCL2ファミリータンパク質であるBCL2がCAEBV治療のターゲットとなり得る可能性が示唆された。CAEBV等EBV陽性T, NK細胞株であるSNT8, SNT15, SNT16, SNK1, SNK6, SNK10、CAEBV患者の末梢血単核球(PBMCs)におけるBCL2の発現を確認した。BCL2の阻害剤であるVenetoclaxにより、CAEBV等EBV陽性T, NK細胞株とCAEBV患者由来PBMCの細胞増殖が濃度依存的に抑制され、アポトーシスが誘導されることを確認した。さらに、venetoclaxは患者由来PBMCs中の炎症性サイトカイン(TNF-α, IFN-γ, IL-6)の発現を低下させることを明らかにした。以上より、BCL2阻害薬であるVenetoclaxがCAEBVの新規治療薬となり得ると考え、CAEBVモデルマウスを作成し、in vivoでの検証を実施している。
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