研究課題/領域番号 |
21K15618
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
向井 丈雄 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60871324)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 臍帯由来間葉系細胞 / ミクログリア / アクチンダイナミクス / ミトコンドリア / 貪食能 / 間葉系細胞 / RhoGTPase / 臍帯 / ニューロン / 神経保護効果 / 共培養 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では「ニューロン及びミクログリア初代培養傷害モデルを用いた臍帯由来細胞の遊走能と被覆保護の検討」を行うことを目的とする。マウスのニューロン、ミクログリアは初代培養を用いることで細胞株を用いるよりも生体に近いモデルを作成するとともに、傷害方法として脳梗塞(低酸素虚血)を再現するためoxygen-glucose deprivation(OGD)による傷害モデルを作成する。また、一般的な共培養は単層で行われているが本研究では単層培養に加えコラーゲンゲルを用いた3次元共培養による3D構築解析を用いることで、より遊走・被覆保護が理解しやすいモデル作成を目指す。
|
研究成果の概要 |
マウス由来のミクログリアを培養し、LPSによる活性化型ミクログリアモデルを採用した。Lentivirus vectorを用いてGFP遺伝子を導入した数ロットの臍帯由来間葉系細胞(UC-MSC)と共培養を行った。生細胞タイムラプスイメージング装置により24時間共培養の観察、動線の追跡を行った。UC-MSCの動線に関しては有意ではなく、活性化型ミクログリアと単層培養で被覆する様子が観察された。ミクログリアの傷害に関して低分子蛍光色素JC-1を用いて、ミトコンドリアの膜電位によるJC-1の集積を測定した。それにより脱分極を観察したがUC-MSC共培養群とコントロールで有意差はみられなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でUC-MSCが活性化型ミクログリアに遊走し被覆することが示され、以前我々が証明したUC-MSCの活性型ミクログリアの静止型ミクログリアへの特性変化に加え、UC-MSCの被覆保護作用が示唆された。ミトコンドリアの脱分極に関してはUC-MSCとの共培養でも変化がみられず、更なる実験系の最適化が必要と考えられた。
|