研究課題/領域番号 |
21K15649
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
佐々木 雄一 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (00887656)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 老化 / アンジオテンシンⅡ受容体 / ミトコンドリア / マイトファジー / アンジオテンシンII / 受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化に伴い、神経疾患、心血管疾患、サルコペニアなどが複合的に形成する老年症候群が増加しており、これらのメカニズムを解明することが期待されている。老年症候群の基盤となる疾患に関与する受容体とアンジオテンシンII1型(AT1)受容体およびアンジオテンシンII(AngII)との関連性、さらにAngIIとミトコンドリアダイナミクスを介したマイトファジーによるミトコンドリア質管理および老化制御の関連性に着目し、老年症候群の受容体連関とミトコンドリアの質管理を軸とした機序を解明する。
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研究成果の概要 |
高齢化が進む本邦において加齢や生活習慣病による老年症候群の予防が重要である。老年疾患発症の鍵となるミトコンドリアの質管理と原因となる受容体連関に関する研究を行った。脂質異常症、糖尿病、閉経はオートファジー発現抑制によるミトコンドリア機能低下、さらに細胞老化、骨格筋分化抑制を認めた。一方、アンジオテンシン受容体を阻害することで機能は維持されたことから、この機序が老年症候群の治療ターゲットになることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢や生活習慣病は、認知機能障害、心血管疾患、サルコペニアの原因となり、わが国の超高齢化社会の中で健康寿命の延伸を考える際に、発症前に予防することが重要である。ミトコンドリアはオートファジーによる質管理を受けており、ミトコンドリの質管理を維持することが重要となる。本研究においては、脂質異常、糖尿病、閉経に関してオートファジー発現抑制によるミトコンドリアの機能低下を認め、血管の細胞老化や骨格筋修復を抑制していた。これらはアンジオテンシン受容体を阻害することで改善したことから、この機序が老年症候群の治療ターゲットなることが示唆された。
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