研究課題/領域番号 |
21K15653
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
森田 亜須可 (森田 亜州華) 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30780902)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 1,5-アンヒドログルシトール / 加齢 / エネルギー代謝 / 1,5-AG |
研究開始時の研究の概要 |
1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG) はヒト体内に存在する糖アルコールである。1,5-AGの体内での役割に関する基礎報告は少なく未だ不明な点が多い。近年血中1,5-AGが加齢に伴い減少することやエネルギー代謝との関与が報告されている。加齢に伴い細胞内エネルギー代謝が減少することと1,5-AGの代謝が関与しているという仮説の証明を最終目標とし、本研究ではまず以下の2点を明らかにする。「①エネルギー代謝における1,5-AGの役割」「②加齢に伴う1,5-AG代謝の変化」本研究により1,5-AGの体内での役割が明らかになれば、臨床における1,5-AG値に新たな付加価値を提案できる。
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研究成果の概要 |
1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)はヒトの体内に存在する糖アルコールである。近年、加齢により血中1,5-AG濃度が減少することが報告されているが、体内での1,5-AGの役割に関する報告は少なく、未だ不明な点が多い。本研究では、①エネルギー代謝における「1,5-AGの生理学的役割」、②加齢による「1,5-AG代謝の変化」を明らかにすることを最終目的とした。成熟マウスと高齢マウスにそれぞれ1,5-AGを投与し、エネルギー代謝を評価した。コントロールに比して1,5-AG投与群で有意な変化を有する遺伝子を認めたことから、1,5-AGがエネルギー代謝に関与している可能性が推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)は様々な食品に含まれており、日々の食事から摂取している。加齢に伴い血中1,5-AG濃度が減少することが報告されているが、1,5-AG減少に伴う生体への影響は未だ不明である。本研究では、1,5-AGのエネルギー代謝における役割の解明を目指し、1,5-AGがエネルギー代謝に関与している可能性を見出した。さらに、高齢マウスに対する1,5-AGの補充が動物個体レベルの糖代謝に不利な影響を与えないことが示されたことから、加齢による血中1,5-AGの減少を1,5-AGの補充により是正することが生体に有利な効果を示す可能性が示された。
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