研究課題/領域番号 |
21K15670
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
宮田 佳奈 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (60893641)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 肺腺癌 / 脂肪滴 / Perilipin 2 / 脂質代謝 / 脂質 / 免疫組織化学 / 病理 / 癌関連線維芽細胞(CAF) / PATファミリー蛋白 / リパーゼ / perilipin / CGI-58 / ATGL |
研究開始時の研究の概要 |
癌細胞では急速な増殖や浸潤のエネルギー源として「脂質」が利用される。本研究では肺腺癌を対象とし、脂質代謝関連因子の発現の有無やその量を比較し、それら分子が「脂質の利用」が亢進している肺腺癌を適切に検出できるマーカーとなるかを明らかにする。本研究で得られた知見は、予後の予測や「脂質代謝に関連する因子」を標的とした新たな治療の選択肢を増やすことに貢献すると考えられる。
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研究成果の概要 |
癌細胞は増殖や浸潤のエネルギー源に脂質を利用する。本研究では、① 肺腺癌の細胞質に存在する小型脂肪滴表面のperilipin 2が脂質の貯蓄や分解に影響を及ぼすか、さらに② 癌細胞の機能にどの様な影響を及ぼすか、を明らかにするため研究を行った。病理組織学的解析では、perilipin 2を高発現する肺腺癌は予後不良であり、ステージが進行した症例であることを明らかにした。また、肺腺癌培養細胞株では、肺腺癌のperilipin 2発現の低下により増殖能、移動能が低下し、エネルギー源である脂質を蓄えている脂肪滴は減少していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺癌治療において、切除不能例や再発例でdriver mutationをもつ症例は分子標的治療の適応となるが、適応とならない症例も多く存在する。本研究では肺腺癌においてperilipin 2が予後不良因子となることや、perilipin 2の発現が増殖能、移動能、脂肪滴の形成に影響を及ぼすことを明らかにした。今後、さらに癌の脂質代謝機構を解明することで、治療適応とならない進行した原発性肺腺癌における新たな治療標的の開発に貢献できる可能性がある。
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