研究課題/領域番号 |
21K15878
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
笠原 靖史 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40866480)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | キメラ抗原受容体 / NK細胞 / 白血病 / 固形腫瘍 / 免疫療法 / 難治がん |
研究開始時の研究の概要 |
小児悪性腫瘍に対する有効なキメラ抗原受容体遺伝子(CAR)導入T細胞療法の開発を目指し、NK細胞の活性化受容体の一つであるKIR2DL4を抗原認識部位に用いたCARを新規に作成する。白血病・固形腫瘍ならびに健常組織におけるKIR2DL4に対するリガンドの発現を網羅的に検索し、さらに放射線照射やサイトカインなどの刺激によるリガンドの誘導可能性を検証する。次に、NK細胞の活性化受容体であるNKp44とKIR2DL4の二つの抗原認識部位を備えたCARを作成する。
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研究成果の概要 |
本研究において新たなキメラ抗原受容体遺伝子(CAR)を開発した。複数のCARコンストラクトを作成し、ヒトT細胞へ導入した際のCAR発現量やターゲットの細胞障害性などのCAR-T細胞の性質を比較検討し、最適なCAR構造を決定した。これと並行して、多種類の腫瘍細胞株の細胞表面でのリガンド発現の有無を網羅的に解析し、リガンドの誘導条件につき検討した。その上でCAR-T細胞の腫瘍細胞株に対する障害性につき検討した。新規CAR-T細胞療法の実現のために、さらなる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性の急性リンパ性白血病およびリンパ腫、多発性骨髄腫に対するキメラ抗原受容体(CAR)遺伝子導入T細胞(CAR-T)療法の有効性は広く知られ、本邦では臨床現場で広く用いられている。一方で急性骨髄性白血病や固形腫瘍への応用が期待されているが、いまだ実現していない。本研究では、NK細胞が有する腫瘍細胞を認識する能力をT細胞に付与するCAR遺伝子を開発した。本研究で作成したCARは、B細胞性の血液腫瘍以外を標的とするCAR-T療法の候補となり得る。
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