研究課題/領域番号 |
21K15921
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清水 孝洋 京都大学, 医学研究科, 助教 (70812684)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腸上皮化生 / ヘリコバクター・ピロリ菌 / DNAメチル化異常 / 胃癌 / DNAメチル化 |
研究開始時の研究の概要 |
Helicobacter pylori感染による慢性胃炎からの発癌において、ゲノム異常の蓄積とともに、DNAメチル化異常の蓄積も重要である。また、DNAメチル化調節機構は恒常性維持にも関わる。本研究では、マウスモデルを用いて胃粘膜の恒常性維持におけるDNAメチル化制御の役割について検討する。さらに、DNAメチル化制御の破綻が胃発癌にどのように関わるのかをマウスモデル及びヒト臨床検体を用いて明らかにする。
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研究成果の概要 |
胃癌の多くは、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染に関連した慢性胃炎粘膜より発生する。本研究では、慢性胃炎粘膜を構成する腺管におけるDNAメチル化状態の網羅的解析を行った。それにより、腸粘膜の性質をもつ腸上皮化生腺管に多くのDNAメチル化異常が蓄積していることが分かった。各腺管に特異的に見られるDNAメチル化異常の解析から、腸上皮化生においてDNAメチル化異常の蓄積が発癌基盤の形成に関与していることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃癌の多くは、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染による慢性胃炎粘膜より発生する。以前から、慢性胃炎粘膜にはDNAメチル化異常が多く存在していることが報告されていたが、発癌との直接的関与については不明な点が多かった。本研究では、慢性胃炎粘膜においてDNAメチル化異常が多く含まれている腺管群を明らかにし、発癌との関与を解析した。胃発癌メカニズムの解明だけでなく、胃癌のリスク腺管を考える上でも重要な科学的根拠と考える。
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