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非代償性肝硬変の体外細胞分化誘導によるアルブミン補充療法の確立に向けた基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K15964
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

清野 宗一郎  千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00773326)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード低アルブミン血症 / アルブミン / 肝臓 / アルブミン高産生プラスミド / 脂肪細胞 / 肝硬変
研究開始時の研究の概要

低アルブミン血症の治療として,今までのアルブミンを体外から補充する方法ではなく,自らの脂肪細胞を用いて体内でアルブミンを産生させることにより補充するという画期的な手法として,アルブミン遺伝子を導入したヒト前脂肪細胞の自家移植という方法に着目し,本研究にて解明を進めていく.
脂肪細胞によるアルブミン産生量については,一般的な肝細胞と同程度の産生量を得られれば,一日量としては十分なアルブミン補充が可能であると推察される.また,本手法は間欠的な投与ではなく,体内で持続的にアルブミンを補充できる手法であり,仮に少ないアルブミン産生量であっても十分な効果を発揮するものと期待される.

研究成果の概要

アルブミンは肝臓のみで産生され、肝硬変患者では病態進展に伴い低アルブミン血症をきたす。低アルブミン血症は浮腫や胸腹水を惹起しADL低下や肝癌治療の障壁となり、結果として全生存率を短縮させる。治療として献血由来アルブミンの補充や分岐鎖アミノ酸製剤による栄養療法が行われるが、その治療効果は限定的である。我々の施設では、アルブミンと同様に肝臓のみで産生される脂質代謝酵素の家族性欠損症に対し、患者自身の脂肪細胞に正常遺伝子を導入し自家移植する細胞療法の臨床試験を開始しており、本研究では、脂肪細胞へのアルブミン高産生プラスミドを導入およびアルブミン高産生脂肪細胞の樹立を目指したが、達成されなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行した肝硬変患者への長期間のアルブミン投与は、腹水や浮腫の改善をもたらすのみではなく、肝硬変に伴うその他の合併症や生命予後を改善することが報告されており、アルブミンの長期投与が推奨されている(Lancet 2018)。医薬品としての血漿由来ヒト血清アルブミンは医療の現場で広く用いられており、その有用性も確立されているが、供給量が限られていることなどが問題となっている。その他の治療法として分岐鎖アミノ酸製剤による栄養療法が行われるが、その治療効果は限定的である。新たなアルブミン補充の方法が待たれる状況であり、アルブミン産生細胞系統の樹立はその有力な解決策となり得た。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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