研究課題/領域番号 |
21K16045
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高木 大地 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (70723394)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心房細動 / 肺静脈心筋 / 過分極活性化電流 / lncRNA / RNA / 自動能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ヒト肺静脈心筋の採取および心筋細胞の単離を行い,パッチクランプ法を用いて,内向き生流星カリウムチャネル,過分極活性化電流に関する研究を行う.また,心房細動の有無などの患者状態,同一患者における心房筋との比較を行うことで,肺静脈心筋および心房細動下の肺静脈心筋の特徴を明らかにしていく.
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研究成果の概要 |
ヒト肺静脈心筋より、電気生理学的評価を行い、セシウムによりブロックされる過分極活性化電流を認め、ヒト肺静脈心筋においても過分極活性化陽イオン電流(funny current)を有していることが示された。 また、採取した検体の一部を用いて、RNA-seqにより6つの心臓領域におけるタンパク質コードRNAとロングノンコードRNA(lncRNA)の発現量を解析した。心房細動の有無で最も変化する部位は、肺静脈心筋であることがわかった。イオンチャネル関連遺伝子セットが有意に心房細動患者の肺静脈心筋に濃縮されていた。また、がん関連lncRNAは、心房細動のあるPVで発現が増加した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト肺静脈心筋より、電気生理学的評価を行い、過分極活性化電流を認め、ヒト肺静脈心筋においても過分極活性化陽イオン電流(funny current)を有していることが示された。心不全治療で臨床使用されているイバブラジン(過分極活性化陽イオンチャネル阻害薬)が心房細動発症抑制などに関与する可能性が示唆された。 また、RNA-seqにより6つの心臓領域におけるタンパク質コードRNAとロングノンコードRNA(lncRNA)の発現量を解析し、心房細動の有無で最も変化する部位が肺静脈心筋であることがわかった。がん関連lncRNAなど後天的な遺伝子制御が心房細動の進行に寄与する可能性が示唆された。
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