研究課題/領域番号 |
21K16189
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大野 祥子 京都大学, 医学研究科, 医員 (50816874)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | microRNA / miR-23b / 糖尿病性腎症 / 抗GBM腎炎 / 薬剤誘導性全身性ノックアウトマウス / ポドサイト特異的ノックアウトマウス / ポドサイト / ノックアウトマウス |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、糖尿病性腎症のポドサイトにおける網羅的解析から、connective tissue growth factor(CTGF/CCN2)を標的とするmiR-26aに着目し、解析してきた。本申請研究は、ポドサイトにおいてTGF-βにより調節されるmicroRNAとして比較的多く発現しているmiR-23bに着目し、腎疾患におけるmiR-23bの役割を解明するために、複数の腎障害モデルにおけるmiR-23bの発現を解析し、全身性のmiR-23bノックアウトマウスを作製してその表現型を解析する。さらに、抗糸球体基底膜(抗GBM)腎炎を惹起し、腎障害に及ぼす影響を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では腎疾患におけるmiR-23bの機能解明を目的として、種々の腎疾患モデルでのmiR-23bの腎臓での発現を解析したところ、miR-23b発現はストレプトゾトシン糖尿病マウスの糸球体で低下していたが、抗GBM腎炎の糸球体では増加していた。またアデニン腎症モデルの全腎では大きく低下し、一側尿管結紮モデルの全腎では軽度増加していた。 薬剤誘導性全身性miR-23bノックアウトマウスとポドサイト特異的miR-23bノックアウトマウスの腎臓はコントロールマウスと比較して差を認めなかった。抗GBM腎炎薬剤誘導性全身性miR-23bノックアウトマウスでも差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
microRNAは様々な遺伝子のタンパク質が生成される前に調節を行うRNAであり、多くの標的遺伝子を持つことから、生命の機能の微調節に関与するとされる。miR-23bは腎糸球体で比較的多く発現することから、腎疾患に何等かの役割を持つことが想定される。今回複数の腎障害動物モデルで解析を行ったところ、抗GBM腎炎で増加すること見出した。miR-23bは抗GBM腎炎において病態進展に関与するかmiR-23bノックアウトマウスを用いて検討したが、本研究結果からは大きく関与しているとは言えず、今後別の腎疾患モデルでの検討が必要である。
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