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遺伝子改変マウスを用いた乾癬病変部表皮角化細胞産生EBI3の病態関与の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K16229
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

野村 隼人  岡山大学, 大学病院, 助教 (40897873)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード乾癬 / EBI3 / 尋常性乾癬
研究開始時の研究の概要

尋常性乾癬は表皮肥厚および好中球・T細胞浸潤を特徴とする慢性炎症性皮膚疾患である。病変部表皮角化細胞は過剰な細胞増殖と免疫応答を示し、病態形成に深く関与する。我々は乾癬病変部を模倣したサイトカイン刺激によって表皮角化細胞におけるEBI3の発現が増強することを見出した。しかし、EBI3の存在様式や乾癬病態における意義は明らかでない。
本研究では表皮特異的Ebi3トランスジェニックマウスおよび表皮特異的Ebi3ノックアウトマウスを作成し、そのフェノタイプを解析し、さらにイミキモド誘発およびIL-23皮下注乾癬モデルを用いることで、表皮由来EBI3の乾癬病態形成への関与について検討する。

研究成果の概要

イミキモド外用下において、Ebi3KOマウスは野生型マウスと比較して、耳介及び表皮が厚くなる傾向があり、定量PCRにて皮膚組織でのTNF、IL-6、IL-17Aなどの炎症性サイトカインやp28、p19の遺伝子の発現が亢進したが、p35遺伝子は抑制された。
また、イミキモド外用下で表皮角化細胞特異的Ebi3欠損マウスは野生型マウスと比較して、耳介厚や皮膚組織でのTNF、IL-6、IL-17Aなどの炎症性サイトカインやp28、p35、p19の遺伝子の発現に差はみられなかった。
研究期間全体を通じて、表皮角化細胞ではなく免疫細胞発現のEBI3が乾癬病変に対して抑制的に作用していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、Ebi3 globalノックアウトマウスおよび表皮特異的Ebi3ノックアウトマウスを作成し、イミキモド誘発乾癬モデルを用いることで、表皮由来EBI3の乾癬病態形成への関与について検討した。その結果、表皮角化細胞ではなく免疫細胞発現のEBI3が乾癬病変に対して抑制的に作用していることが示唆された。本研究成果は乾癬の病態解明に貢献するのみならず、新規治療剤の開発に繋がる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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