研究課題/領域番号 |
21K16279
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
鈴木 康裕 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医師 (90898016)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | composite lymphoma / クローン解析 / PD-L1 / IgH::BCL2 / plasticity / Hodgkin/Reed-Sternberg細胞 / NGS / FISH / IgH-BCL2 / レーザーマイクロダイセクション |
研究開始時の研究の概要 |
ホジキンリンパ腫は腫瘍細胞であるHodgkin/Reed-Sternberg(HRS細胞)の割合が少ないこともあり、その遺伝子解析は他の造血器腫瘍に比べても遅れており、腫瘍の発症や進展のメカニズムはまだ十分には明らかにはされていない。我々は、クローンが同一であり共通のPD-L1変異をもつと考えられた同時期発症のcomposite lymphoma(ホジキンリンパ腫とNK/T細胞リンパ腫)を経験した。本研究は、この症例をホジキンリンパ腫発症モデルとして、両腫瘍のクローンの関連性を追跡することにより、HRS細胞の腫瘍の起源ならびに進展の分子遺伝学的メカニズムを明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
古典的ホジキンリンパ腫(cHL)は腫瘍細胞であるHodgkin/Reed-Sternberg細胞の割合が少ないこともあり、腫瘍の発症や進展のメカニズムはまだ十分には明らかにはされていない。我々は、クローンが同一で共通のPD-L1異常をもつと考えられた同時期発症のcomposite lymphoma(cHLとNK/T細胞リンパ腫)や、同時期の別部位にcHLと濾胞性リンパ腫を認めた症例を経験した。本研究では、これらの症例を病理学的、分子遺伝学的に詳細に検討し、両腫瘍の関連性を追跡することにより、HRS細胞の腫瘍の起源ならびに進展の分子メカニズムの解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホジキンリンパ腫とのまれなcomposite/synchronous lymphoma症例を詳細に解析し、両腫瘍の関連性を追跡することにより、HRS細胞の腫瘍の起源ならびに進展の分子メカニズムの解析を行った。これらのまれなリンパ腫の詳細な解析により、腫瘍の可塑性(plasticity)や細胞系統をまたぐ転化(transdifferentation)に関する重要な知見を得ることができたことは学術的な意義があるものと考えられる。また、これらの知見はリンパ腫発症の病態解明のみならず、治療開発という点でも有用となる可能性が考えられた。
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