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ミクログリアに注目した精神神経ループスの病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16280
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

河野 通仁  北海道大学, 大学病院, 助教 (00835192)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード全身性エリテマトーデス / 精神神経ループス / ミクログリア / IKBKE / 解糖系
研究開始時の研究の概要

精神神経ループス(NPSLE)は全身性エリテマトーデスの最も重要な臓器病変である。NPSLEは強力な免疫抑制剤を用いても改善しない例、後遺症を残す例も散見され、新規治療開発が求められている。これまでに申請者は、NPSLEモデルマウスのミクログリアが異常に活性化していることを明らかにした。
本研究ではNPSLEのミクログリアの病態に注目し、マルチオミクスの手法を用いて新規治療ターゲットを見いだしていく。

研究成果の概要

全身性エリテマトーデス(SLE)は自己免疫性疾患のひとつで若年女性に多く発症し、様々な臓器病変を伴い生命予後にもかかわる。それらの中でも精神神経ループス(NPSLE)は最も重症な臓器病変のひとつである。本研究ではミクログリアに注目して研究を行った。
ループスモデルマウスではコントロールマウスと比較し、ミクログリアの活性化が起きており、原因としてNFκBを活性化させるinhibitor of nuclear factor kappa B kinase subunit epsilon (IKBKE)を含む複数のターゲットが明らかとなり、これらの阻害でモデルマウスの行動異常が改善した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

NPSLEはSLE患者の20-40%に認められ、意識障害やてんかんなどを呈する。一部の患者では高次機能障害などが残存したり、またうつ病症状などから自殺に至る場合もあり、SLEのアンメットニーズの一つとなっている。またNPSLEの後遺症により内服薬のコンプライアンスが悪くなることも知られており、NPSLEはSLEの予後規定因子のひとつと考えられている。しかしその詳細は不明であり、エビデンスのある治療戦略も立てられていないのが現状である。本研究はNPSLEの新たな病態を明らかにし、新規治療薬への開発とつながる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] IKBKE contributes to neuropsychiatric manifestations in lupus-prone mice through microglial activation.2023

    • 著者名/発表者名
      Karino K, Kono M, Takeyama S, Kudo Y, Kanda M, Abe N, Aso K, Fujieda Y, Kato M, Oku K, Amengual O, Atsumi T
    • 雑誌名

      Arthritis Rheumatol.

      巻: 75(3) 号: 3 ページ: 411-423

    • DOI

      10.1002/art.42352

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Reply2023

    • 著者名/発表者名
      Karino Kohei、Kono Michihito、Kanda Masatoshi、Atsumi Tatsuya
    • 雑誌名

      Arthritis & Rheumatology

      巻: - 号: 7 ページ: 1294-1296

    • DOI

      10.1002/art.42443

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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