研究課題/領域番号 |
21K16303
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
勝山 隆行 岡山大学, 大学病院, 助教 (80570093)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 関節リウマチ / T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
代表的な自己免疫疾患である関節リウマチの病態は未だ解明されていない。本研究では関節リウマチの病態形成におけるT細胞の役割について、ユビキチン化に着目して検討を行う。関節リウマチ疾患モデルマウスを用いて検討を行うことで、関節リウマチの病態解明・新規治療標的開発に繋げることを目的としている。
|
研究成果の概要 |
本研究ではT細胞選択的に特定のE3ユビキチンリガーゼをノックアウト(KO)したマウスを作製した。体重変化や生存期間についてはKOマウスと野生型マウスで有意な差はなく、関節炎の自然発症などは認めなかった。一方で、T細胞からの炎症性サイトカイン産生は両者で差を認め、基質としてしられている複数のタンパク質の発現がKO T細胞で亢進していた。さらに、今回着目したE3ユビキチンリガーゼがWntシグナル活性化制御に関与することを明らかにした。これらがエフェクターT細胞の分化に果たす役割についても検討した。さらに関節炎モデルでも検討を行い、関節リウマチの病態における役割についても解析を行なった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節リウマチの治療は生物学的製剤やJAK阻害薬の登場で飛躍的な進歩を遂げた。一方で、それらの薬剤を用いても依然として寛解導入が困難な症例は一定数存在し、新規治療標的の開発が期待されている。本研究では関節リウマチの病態に関与する新たな分子としてE3ユビキチンリガーゼの1つに着目した。本研究で当該分子やその下流シグナルがT細胞機能や関節リウマチの病態に果たす役割を明らかにすることにより、関節リウマチの病態解明や新たな作用機序をもつ治療薬の開発に寄与できると考えられる。
|