研究課題/領域番号 |
21K16310
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
井関 ゆう子 日本医科大学, 医学部, 講師 (50723045)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | monocyte / 全身性強皮症 / マクロファージ / 網羅的遺伝子解析 / master regulator / 強皮症 / 線維化 / 転写因子 |
研究開始時の研究の概要 |
強皮症は血管内皮障害および線維化を特徴とする疾患である。近年マクロファージがその病態に重要な役割を果たしていることは知られているが、SSc特異的単球・マクロファージの同定には至っていない。本研究は、in vitroで分化誘導したマクロファージのRNA-seqデータ解析から、異なる誘導因子によるマクロファージ分化誘導のmaster regulatorを同定し、それらを元にmaster regulator抽出アルゴリズムを構築する。SSc単球RNA-seq及び末梢血単核球single cell RNA-seqデータを解析し、SSc特異的単球におけるmaster regulatorを同定する。
|
研究成果の概要 |
末梢血20mlから一度に9つコンディションでマクロファージを誘導したが、十分量のRNAを得ることが困難であった。CSF-1Rのリガンドである、CSF-1及びIL-34を用いた誘導マクロファージについてフローサイトメトリーで表面マーカーの特徴解析を行った。CSF-1を使用した場合とIL-34を使用した場合でCD14, CD80, CD206, CD163の発現に大きな差は認めなかった。M4マクロファージの割合は、健常人に比してSSc患者において有意に高かったが、特定の免疫担当細胞割合との相関や自己抗体、合併症との相関は認めなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、種々の誘導コンディションで誘導したマクロファージのmaster regulatorを特定し、SSc特定的単球/マクロファージを探索することが目的であったが、一定量の血液サンプルから十分量のRNAの抽出が困難であり、CSF-1及びIL-34で誘導したマクロファージの表面マーカーの特徴を評価した。しかし、両者で大きな差は認めなかった。SScにおけるM4単球の割合は有意に高いが、特定の自己抗体や合併症との関連が見出せなかったことから、SSc及び健常人の単球/マクロファージ分画のscRNA-seqが今後SSc特異的単球/マクロファージを同定するために有用である可能性が示唆された。
|