研究課題/領域番号 |
21K16324
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中村 朋文 熊本大学, 病院, 診療助手 (00772526)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | HIV-1 / NCINI耐性変異 / HIV-1 RNA / HIV-1 integrase / HIV-1 nucleocapsid / HIV-1 タンパク質 / HIV-1 形態 / HIV-1 タンパク質 / NCINIs / HIV-1形態 / 相分離現象 |
研究開始時の研究の概要 |
HIV-1粒子形成に関する詳細なメカニズムは、未だ完全に解明されていない。本研究代表者は、HIV-1粒子形成過程で、HIV-1RNAとHIV-1タンパク質の相互作用やHIV-1タンパク質の相分離現象がHIV-1粒子形成に重要な役割を果たしていると考えた。したがって、本研究ではHIV-1 RNAおよびHIV-1タンパク質の相互作用、HIV-1タンパク質の相分離現象等のアプローチから、HIV-1粒子形成メカニズムを解明することを目的とする。さらに、HIV-1粒子形成メカニズムの解明によって、革新的な治療法や新規治療薬の開発に繋がる新しい知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、ある薬剤がHIV integrase (IN)のHIV-1 RNAの結合を阻害することで、リボヌクレオチドプロテイン(RNP)がHIV coreから逸脱する現象を踏まえて、薬剤耐性HIV-1のプロファイル、HIV-1 RNAおよびHIV-1 タンパク質の相互作用から、HIV-1粒子形成メカニズムを解明することを目的とした。薬剤耐性アミノ酸を有するHIV-1クローンのウイルス粒子形態、感染性、複製能力を評価し、それらのHIV-1タンパク質とHIV-1 RNAの相互作用および相分離現象を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高次構造依存的なHIV-1 RNAおよびHIV-1 タンパク質の相互作用、HIV-1 タンパク質の相分離現象等のアプローチから、HIV-1粒子形成メカニズムを解明することを目的とした。本研究は、タンパク質とRNAの相互作用による高次構造形成に新しい知見をもたらし、その学術的意義は非常に高いと言える。さらに、本研究での解析結果は、新薬開発における新たな標的部位の発見や阻害様式のヒントとなり、COVID-19に代表されるウイルス感染症の治療薬開発等に応用可能な新知見となり得る。
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