研究課題/領域番号 |
21K16359
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
米持 奈央美 星薬科大学, 薬学部, 特任助教 (50779824)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 摂食調節 / オピオイド / 側坐核 / 食欲不振 / 中枢 / 体重減少 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢に伴う身体機能の低下、抗がん薬による食欲不振や進行がんに合併するがん悪液質では、いずれも体重減少や低栄養、消耗状態が認められる。体重減少が著しく進行すると全身状態の悪化をひき起こす。体重減少は主に食欲不振に起因することから、食事量を増やすことが全身状態を改善させるために重要である。近年、申請者はκオピオイド受容体が摂食行動を促進的に調節することを明らかにしたことから、κオピオイド受容体作動薬が体重減少の改善薬になる可能性がある。そこで本研究では、これらの知見を基にκオピオイド受容体による摂食促進作用の作用機序と食欲不振や体重減少に対する改善効果について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、κオピオイド受容体の摂食調節機構を解明する一環で、κオピオイド受容体作動薬の摂食促進作用について研究した。その結果、臨床で血液透析患者や慢性肝疾患患者の掻痒症に用いられるκオピオイド受容体作動薬のナルフラフィンが側坐核のκオピオイド受容体の刺激を介して摂食促進作用を示すことや、ナルフラフィンの摂食促進作用が抗がん薬による食欲不振に対して改善傾向を認めることが明らかになった。以上より、κオピオイド受容体作動薬が食欲不振の治療に活用できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う身体機能の低下、抗がん薬による食欲不振や進行がんに合併するがん悪液質では、いずれも体重減少や低栄養、消耗状態が認められる。これらが進行すると全身状態が悪化することから、有効な対策が求められる。本研究では、κオピオイド受容体による摂食調節機構に着目し、κオピオイド受容体作動薬が側坐核のκオピオイド受容体の刺激を介して摂食促進作用を示すことを明らかにした。高齢者やがんの罹患数は増加していることから、摂食調節機構の解明は食欲不振の予防・治療に新たな知見をもたらし、社会的意義は高いと考える。
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