研究課題/領域番号 |
21K16362
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
須賀 孝慶 群馬大学, 大学院医学系研究科, 研究員 (40848686)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | グルカゴン / 脂肪肝 / 肥満 / 糖尿病 / 生活習慣病 |
研究開始時の研究の概要 |
グルカゴンは膵α細胞から分泌されるが、その分泌機構は十分に解明されていない。申請者は既にグルコーストランスポーターSGLT-1が膵α細胞に発現していることを報告した。本研究は膵α細胞SGLT-1によるグルカゴン分泌制御に着目した臨床応用を目的とする。
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研究成果の概要 |
膵α細胞から分泌されるグルカゴンの分泌メカニズムは十分に解明されていない。以前に我々は、膵α細胞にはNa+と一緒にグルコースを細胞内に共輸送するナトリウム/グルコース共役輸送体(SGLT)-1が発現していることを報告した。しかしこの膵α細胞SGLT-1が実際に生体内で内因性グルカゴン分泌に影響しているかは不明であった。本研究ではSGLT特異的基質をマウスに投与して血中グルカゴン濃度を評価したところ、controlと比較して有意な血中グルカゴン濃度の上昇が認められた。SGLT特異的基質をマウスに慢性投与すると、体重減少効果も認められた。グルカゴン分泌促進が肥満治療に応用できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において膵α細胞SGLT-1が生体内においても実際に内因性グルカゴン分泌を制御している可能性が示唆された。またグルカゴンには抗肥満作用が知られており、膵α細胞SGLT-1を介した新たな生活習慣病治療に繋がる可能性が本研究の意義である。
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