研究課題/領域番号 |
21K16364
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 督記 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (80876186)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高中性脂肪血症 / 妊娠合併症 / apoA-V / 治療法開発 / 動物モデル / アポリポ蛋白 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠時の重度高中性脂肪血症は重症膵炎・胎児死亡などの重篤な合併症を生じる。 高中性脂肪血症性膵炎は妊娠中の膵炎の原因の第一位であるが、現時点で確立した治療法はない。 本研究では、遺伝子変異(apoA-V欠損)マウスを用いて妊娠時重度高中性脂肪血症モデルを確立し、そのメカニズムを解明、難治性疾患の新たな治療法を開発する。
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研究成果の概要 |
妊娠時の重度高中性脂肪(TG)血症は重症膵炎・胎児死亡などの重篤な合併症を生じる。高TG血症性膵炎は妊娠中の膵炎の原因の第一位であるが、現時点で確立した治療法はない。高TG血症は遺伝的素因に二次性要因が加わることにより増悪する。我々は本研究によりapoA-V欠損マウスはヒト妊娠時高TG血症モデルマウスとして有用であることを示した。また、apoA-V;SREBP-1c両欠損マウスでは妊娠末期のTG上昇が軽減されること、遺伝子発現解析によりこの機序を説明しうる遺伝子としていくつかの候補を見出した。これらの成果をもとに作成したマウスモデルを用いた治療法の検討をすすめている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠時の重度高中性脂肪(TG)血症は重症膵炎・胎児死亡などの重篤な合併症を生じる。高TG血症性膵炎は妊娠中の膵炎の原因の第一位であるが、現時点で確立した治療法はない。その一因として適切なマウスモデルがこれまで存在しなかったことが挙げられる。我々は本研究によりapoA-V欠損マウスはヒト妊娠時高TG血症モデルマウスとして有用であることを示した。また確立したマウスモデルをもとに妊娠時高TG血症の治療を検討した。重篤かつ難治性疾患の治療法開発に貢献した研究であったと考える。
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