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自発運動が食事誘発性肥満マウスの視床下部炎症を抑える細胞・分子メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K16368
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

杉山 摩利子  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (70823540)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード肥満 / 運動 / 高脂肪食 / ミクログリア / 視床下部 / グリア細胞 / 炎症 / 自発運動 / グリア
研究開始時の研究の概要

肥満発症の機序として、高脂肪食(HFD)を摂取すると体重増加に先行してグリア細胞の活性化が生じる。その結果、視床下部で炎症が惹起され体重調節を担う視床下部ニューロンに機能異常が生じることで肥満形成の起点となることが知られている。肥満治療に用いられる運動療法は、HFD摂取に伴う視床下部炎症に対して抑制的に働くが、その詳細な機序は明らかではない。本研究では、HFD投与下でマウス用ホイールを用いた自発運動を行い、運動負荷が視床下部のグリアに与える影響を検討する。HFD投与に伴う視床下部炎症に対し運動療法が与える影響についてその分子機序を明らかにすることで肥満症に対する新たな運動処方の開発に繋げる。

研究成果の概要

高脂肪食(HFD)を摂取すると、体重増加に先行してグリア細胞の活性化が生じ、その結果炎症が惹起され、ニューロンに機能異常が生じることで肥満形成の起点となることが知られている。肥満治療に用いられる運動療法は、HFD摂取に伴う視床下部炎症に対して抑制的に働くことが示唆されているが、その詳細な機序は明らかではない。本研究では、HFD投与下でマウス用ホイールを用いた自発運動を行い、運動負荷が脳内炎症に与える影響を検討した。自発運動をHFD摂取と同時に開始すると、体重は増加せず、視床下部および中脳腹側被害野の炎症が減弱した。自発運動は脳内炎症の減弱を介してエネルギー代謝を改善する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本肥満学会では、運動療法が減量体重の維持、肥満予防に有用であることをGrade Aで推奨している。日常の自発的な身体活動は消費されるエネルギー量は少ないものの様々な論文のメタ解析から減量に有用であることが報告されている。研究代表者は自発運動によるエネルギー消費とは別に、自発運動が中枢に影響を与えエネルギーバランスの調節機構に関与すると仮説を立てて検証し、自発運動は高脂肪食摂取に伴う脳内炎症がグリア細胞を介して抑制される可能性を見出した。本研究成果により得られた知見は継続的に実践可能な運動処方の開発に寄与しグリア細胞に与える分子機序の解明により新たな創薬開発の一助となる可能性を秘めている。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高脂肪食摂取により生じる視床下部弓状核と中脳腹側被蓋野の炎症は自発運動により抑制される2023

    • 著者名/発表者名
      佐々木智之、杉山摩利子、久納光皓、孫汝楠、廣瀬友矩、高木博史、坂野僚一、有馬寛
    • 学会等名
      第96回日本内分泌学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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