研究課題/領域番号 |
21K16452
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡留 一雄 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (80867200)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | CCL8 / 免疫チェックポイント / PD-L1 / PD-L2 / 腫瘍関連マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では免疫チェックポイントの新たな制御メカニズムとしてケモカインのCCL8に注目し、CCL8がどのような機序でPD-L2発現を誘導するのか、あるいはCCL8と様々な免疫チェックポイント関連分子との関係について明らかにすることを目的とする。食道癌切除標本を用いたCCL8発現細胞の同定やCCL8発現と各種免疫チェックポイント関連分子との関係を調査する他、in vitro および in vivoの実験でRecombinant CCL8や中和抗体等を用いて、CCL8によるPD-L2を始めとした免疫チェックポイント関連分子を誘導するメカニズムについて明らかにする。
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研究成果の概要 |
Public database及び食道癌臨床サンプルにおいて、ケモカインのCCL8は様々な免疫チェックポイント関連の分子と相関していたため、CCL8が免疫チェックポイントを制御する重要なメカニズムを持っているのではないかと仮説を立てた。CCL8は腫瘍関連マクロファージやリンパ球を活性化させ、それらが放出する様々なサイトカインの量を増加させることにより、癌細胞における様々な免疫チェックポイント関連分子を増加させている可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な癌種で免疫チェックポイント阻害剤が適応となっているが、奏功率に関与するとされている免疫チェックポイント関連分子の発現には個人差があるため、それらの制御メカニズムを明らかにすることが重要である。ケモカインのCCL8が免疫チェックポイント関連分子を増強するメカニズムが明らかになったことで、ケモカインも腫瘍免疫を評価する上で重要であることが再確認された。またこれらのメカニズムをターゲットとした新たな免疫療法の開発に繋がる可能性も期待できる。
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