研究課題/領域番号 |
21K16454
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
遠藤 英成 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80836271)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸癌 / 腫瘍微小環境 / MSI-H / TGF-b / 免疫チェックポイント / dMMR / 免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、申請者は大腸癌のうち約15%を占める高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)大腸癌においてTGF-βの発現強度に着目した間質プロファイルにより予後良好群と予後不良群を二分できることを発見している。TGF-βは癌関連線維芽細胞の増殖、血管新生、免疫逃避などに関与することが知られているが、制御性T細胞、腫瘍随伴マクロファージ、骨髄由来免疫抑制細胞といった免疫抑制細胞群との関連は明らかにされていない。 本研究の目的は、TMEにおいてTGF-βと関わるあらゆる免疫細胞の局在や機能を網羅的かつ包括的に検証することにより、「個別化-対TME-免疫治療」 を目指すことである。
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研究実績の概要 |
本研究は、トランスクリプトームに基づく大腸癌サブタイプによって予後良好群、予後不良群を同定し、腫瘍微小環境に存在する免疫担当細胞の割合や機能を検証することで、究極的には個別化免疫療法に繋げることを目的としている。腫瘍免疫において重要とされるCD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞に加え制御性T細胞、腫瘍関連マクロファージやその他の腫瘍免疫抑制性免疫細胞の評価を行う。
本研究では、複数の大腸癌コホートの利用、上記の免疫細胞に関連した遺伝子について各細胞関連gene signatureの作成、大腸癌手術検体に対しての上記免疫細胞の各細胞表面マーカーの免疫染色、などを応用し研究を行っている。 さらにin vitroでの検討、種々の網羅的プラットフォームを最大限活用し検討を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
in vitroでの実験系の確立に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
各種プラットフォームのデータ解析を継続するとともに、免疫系細胞などを利用した実験系の確立を試みる。
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