研究課題/領域番号 |
21K16458
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
行田 悠 順天堂大学, 医学部, 助教 (90838236)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵癌 / 癌内線維芽細胞 / 治療抵抗性 / CAFs / 抗癌剤 / PDX / がんオルガノイド / 治療抵抗異性 / 化学療法 |
研究開始時の研究の概要 |
「膵癌」は、抗癌剤治療中に高頻度に治療抵抗性を示す予後不良な癌である。この治療抵抗性に関して、癌間質に多く存在する癌内線維芽細胞(Carcinoma-associated fibroblasts : CAFs)の関与が判明しつつあるが、その分子機構については不明な点が多い。 そこで本研究は、抗癌剤治療後に外科的に切除された臨床検体から膵癌細胞とCAFsを抽出し、これらの培養や移植モデルを用いて、CAFsがどのように膵癌の治療抵抗性の獲得に寄与しているか、分子レベルで解明する。そして治療効果予測に有用なバイオマーカーの同定や新規個別化治療法開発に役立てることを目的としている。
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研究成果の概要 |
術前化学療法後に手術により摘出された膵癌組24例中15例において、癌部よりCAFsおよび非癌部より対照線維芽細胞の樹立に成功した。上皮細胞、間葉系細胞や血球系細胞に特異的な抗体を使用した免疫組織染色を施行し純度の高い線維芽細胞が樹立されていることが確認された。また、RNA-sequencingにより非癌部由来の対照線維芽細胞と比較して、CAFsにおいて有意に発現が亢進している遺伝子が多数同定された。今後は、CAFsが抗癌剤抵抗性に寄与しているか否か、同定された遺伝子の治療抵抗性への関与を明らかにする予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌は、抗癌剤治療中に高頻度に治療抵抗性を示す予後不良な癌である。この治療抵抗性に関して、癌間質に多く存在する癌内線維芽細胞(Carcinoma-associated fibroblasts : CAFs)の関与が示唆されているが、その分子機構については不明な点が多い。 CAFsと膵癌治療抵抗性の関係に関して、分子レベルで明らかにし治療に役立てられれば社会的意義は大きい。
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