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肺癌の幹細胞化と治療抵抗性のメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16527
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関金沢医科大学

研究代表者

本野 望  金沢医科大学, 医学部, 講師 (30634901)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード肺癌 / 幹細胞 / スフィンゴリン脂質 / TSHZ2 / Hedgehog / セリンプロテアーゼ / マトリックスプロテアーゼ / Teashirt homolog 2
研究開始時の研究の概要

スフィンゴリン脂質およびserpinを介する肺癌の浸潤・転移能の獲得,さらに幹細胞化の機序を解明することはこれまでの肺癌研究での報告はなく独創的であり,治療抵抗性の肺癌の治療成績を劇的に向上させる可能性がある.特に,SphK1, sphingosin-1-phosphate receptor(S1PR)や細胞内シグナル伝達経路に対する阻害薬は既に開発が進み商業ベースで入手可能であり,研究結果のヒトへの迅速なトランスレーションが期待できる.また,肺癌幹細胞における知見は,多臓器のがんに対する制御法の確立への応用へと発展することが期待される.

研究成果の概要

異なる腺癌細胞株でのTeashirt homolog 2(TSHZ2)の発現の差を検証し、pDsRed-monomer-C1-TSHZ2で処理されたPC9細胞株ではTSHZ2の発現は亢進していたが、 SiRNA-TSHZ2で処理されたA549細胞株ではTSHZ2の発現は減弱していた。次に、PC9細胞株でTSHZ2を過剰発現させたところ、細胞増殖が著しく抑制された。さらに、pDsred-monomer-C1-TSHZ2で処理したPC9細胞株ではアポトーシスに陥った細胞数は有意に多かった。このことから、TSHZ2の高発現群で細胞増殖が抑制され、予後が良好であることを証明した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

予後不良を引き起こす因子が癌幹細胞の活性化に関与するとの仮説を立てて、肺癌の多くを占める肺腺癌を標的とし、癌の浸潤・増殖および予後に影響を及ぼす因子を解析した。TSHZ2の発現低下による増殖能の活性化、アポトーシスの抑制を確認した。以前の研究でSPHK1が肺癌の浸潤部のfibroblastで高発現することで増殖能が活性化すること、SPHK1高発現例は予後不良となる傾向も認めている。今後、これらの因子が肺癌の癌幹細胞の活性化に寄与するかを検証・解明し創薬につなげることができれば、治療抵抗性の肺癌の治療成績を劇的に向上させる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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