研究課題/領域番号 |
21K16576
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
松山 匡 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50829025)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心停止 / 心肺蘇生 / 生理学的モニタリング / 救急医療 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、リアルタイムの生理学的な指標を用いた、各患者の状態に応じた心肺蘇生法(オーダーメイドの心肺蘇生)が注目を集めている。本研究では心肺蘇生中の複数の生理学的指標を測定し予後との関連を評価することで、「心肺蘇生中の最適な生理学的指標の検討およびその指標に基づいたオーダーメイドの心肺蘇生法の有用性を検討すること」である。
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研究成果の概要 |
本研究では、心肺蘇生中に複数の生理学的指標を同時に測定し、予後との関連を評価した。具体的には、非侵襲的に近赤外線分光法による脳組織酸素飽和度や呼気終末二酸化炭素分圧、侵襲的に大腿動静脈圧を測定した。結果、心拍再開率の向上に寄与する最適な生理学的指標を特定し、オーダーメイド心肺蘇生法の有効性を実証した。また、本研究の成果として、査読付き英文誌に7本の論文を発表し、新たな知見とその重要性を示した。さらに、本研究の発展系としてトロントの研究者と協力し、新しい非侵襲的なデバイスを開発し、次のステップへとつなげている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、心肺蘇生中に複数の生理学的指標を同時に測定し、個々の患者に最適な蘇生方法を検討した点にある。これにより、既存の均一化された心肺蘇生ガイドラインの限界を超え、個別化された治療の必要性の可能性を示すことができた。 社会的意義としては、心肺蘇生法の質を向上させることで、院外心停止患者の社会復帰率の向上に寄与する点が挙げられる。また、トロントの研究者との協力で開発された新しい非侵襲的デバイスは、実臨床での適用が期待され、救命率のさらなる向上が見込まれる。
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