研究課題/領域番号 |
21K16577
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
高井 淳 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (90813890)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 好中球 / ヒスタミン / BACトランスジェニックマウス / HDC / ヒスチジン脱炭酸酵素 / 敗血症 / 好中球NETs |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症は感染症を基盤とする全身性の炎症疾患であり、その病態には好中球細胞外トラップ(NETs)が関与するが有効な治療法はない。研究代表者はヒスタミン産生細胞可視化マウスを解析する過程で、従来は単一の細胞系列と考えられてきた好中球が、“ヒスタミン高産生好中球”と“通常の好中球”の2つのサブタイプに分類できること、ヒスタミン高産生好中球が敗血症モデルマウスの肺と末梢血へ集積することを発見した。本研究では、 ①ヒスタミン高産生好中球がNETsを介して敗血症病態を増悪させる可能性 ②ヒスタミン高産生好中球を特異的に除去する方法を開発することで敗血症の新規治療法の分子基盤を確立する この2つを目的とする。
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研究成果の概要 |
敗血症は感染症を基盤とする全身性炎症により多臓器不全をきたす疾患である。近年、白血球の1種である好中球の細胞外トラップが炎症を惹起することで敗血症を増悪することが報告された。一方、研究代表者は好中球がヒスタミン高産生好中球と通常の好中球の2つに分類できることを発見したが、ヒスタミン高産生好中球が敗血症の病態に関与するかは未解明であった。本研究では、ヒスタミン高産生好中球の遺伝子発現解析や病態モデルでの解析を行った。その結果、ヒスタミン高産生好中球はアレルギー・炎症関連遺伝子の発現が高く、敗血症時に炎症誘導を行う可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで好中球は単一の細胞系列と考えられてきたが、本研究や他のグループの研究から、リンパ球やマクロファージのようにサブタイプが存在することが報告されている。したがって、ヒスタミン高産生好中球が敗血症病態の増悪に寄与することをさらに詳細な実験で示すことで、過剰な炎症を誘導する好中球のみを除去して通常好中球を残存させることで、生体防御能を維持させしながら炎症状態を改善させする新規治療法の分子基盤を確立できると考える。
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