研究課題/領域番号 |
21K16613
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
高口 素史 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (20794324)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳血管障害 / 脳梗塞 / RBF213 / RNF213 / もやもや病 / 生活習慣病 / 動脈硬化症 / モデル / 頭蓋内血管異常 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞の主要な原因の一つである頭蓋内主幹動脈狭窄は、遺伝的な要因が関与し、近年もやもや病の疾患感受性遺伝子としてring finger protein 213(RNF213)上の単一のミスセンス変異が、もやもや病のみならず、様々な程度の頭蓋内主幹動脈狭窄に関連することが明らかになってきた。頭蓋内主幹動脈狭窄を有する患者の大部分は、比較的高齢で高血圧、糖尿病、高脂血症などの基礎疾患を有しており,アテローム性動脈硬化による動脈狭窄病変と診断される。そこで、RNF213遺伝子変異に高血圧、糖尿病、高脂血症などの基礎疾患の病態への関連性を明らかにすることを目的に、新規動物モデルを作製し検討する。
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研究成果の概要 |
虚血性脳卒中(脳梗塞)の主要な原因の一つである頭蓋内主幹動脈狭窄は、アジア人種に発症が多く,遺伝的な要因が関与すると報告されている。近年、もやもや病の疾患感受性遺伝子としてring finger protein 213 (RNF213)上の単一のミスセンス変異が、もやもや病のみならず、様々な程度の頭蓋内主幹動脈狭窄に関連することが明らかになってきた。この遺伝子変異を有する動物モデルを用いて①生活習慣病が及ぼす影響②その他遺伝子変異を有するダブルノックアウトの作成、③既存の免疫に関するノックアウトを用いて、脳血管障害の新たな切り口での検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
もやもや病の感受性遺伝子として報告されたRNF213の遺伝子変異は日本人の正常例でも2%と比較的高頻度に存在する。一方で、欧米人の正常例ではRNF213遺伝子多型はほとんどみられない。また、Miyawakiらの報告では、もやもや病群では82.8%、頭蓋内動脈狭窄群では23.2%のRNF213遺伝子変異がみられた。これらの事実から、RNF213遺伝子変異の存在に高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームが加わると、表現型として頭蓋内アテローム性動脈硬化症を発症するのではないかと考え研究を推進している。また、原因を追求するため、ダブルノックアウトの作成や、免疫系にも検討を加えている。
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