研究課題/領域番号 |
21K16649
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
渡部 直人 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40882030)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
実際に脱細胞化処理半月板を作製し、膝関節へ移植する方法として、以下の2種類の方法を考えた。 第一に、ピッグ等の異種半月板に対し脱細胞化処理を行い、抗原性や感染性を除去してから移植する方法が考えられる。 第二に、人工膝関節置換術を受ける患者さんから外側半月板を採取し、これを脱細胞化処理してから半月板欠損の患者さんに移植する方法である。
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研究成果の概要 |
半月板損傷に伴う切除後欠損に対し、欧米では凍結融解同種半月板移植が行われるが、抗原性残存や感染リスクの課題が残る。我々はこれらの課題の解決手段として、世界で初めて高静水圧印加処理を用いた脱細胞化半月板を作製し、これを報告した。次に異種移植を見据えてラットへの脱細胞化半月板の移植実験を行った。ラット内側半月板1/2を切除後、脱細胞化半月板を移植した群と、切除のみ群で比較を行った。マクロ所見では移植群のほうが膝関節の軟骨損傷が少ない結果であった。組織学的な所見では明らかな有意差を出すことができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本ではドナー不足や費用の問題、倫理的な問題から同種半月板移植は認められておらず、コラーゲン等の人工半月板も良好な成績を得られていない。ピッグ等の異種半月板を脱細胞化して移植する、または人工膝関節置換術を受ける患者さんの比較的損傷していないものの、術後破棄してしまう外側半月板を採取して脱細胞化処理を行い、免疫原性を消失させて半月板損傷の患者に移植する、などの治療法が開発できれば、変形性関節症予防の観点から有用性が高い。さらに半月板以外の組織への広範囲の展開が期待され、異種移植用組織の製品化にも結び付き、産業化への発展も期待できる
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