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β3アドレナリン受容体作動薬のcarry-over effectの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K16743
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

京田 有樹  札幌医科大学, 医学部, 助教 (90718024)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードβ3アドレナリン受容体作動薬 / 抗コリン薬 / 過活動膀胱 / carry over effect / 排尿機能 / 腸骨動脈内皮障害 / 高血圧自然発症ラット / 腸骨動脈内皮損傷モデル / carry-over effect
研究開始時の研究の概要

過活動膀胱(overactive bladder, OAB)は高齢者において有病率が高く、今後も増加が予測される疾患である。その治療薬として従来抗コリン薬が主体であったが、投与を中止すると症状が再燃し再投与を余儀なくされる事が多い。
近年開発が進んでいるβ3アドレナリン受容体作動薬に関して、我々は過去の基礎研究から一定期間の薬剤投与後に中止しても症状の改善効果も残存(carry-over)するという仮説を立てた。このcarry-over effectを明らかにすることで、日常診療におけるβ3アドレナリン受容体作動薬の一時休薬による polypharmacy 防止の可能性を探る。

研究成果の概要

我々は、頻尿モデルラットにβ3アドレナリン受容体作動薬は投与終了後も治療効果が継続してみられる、すなわちcarry-overするという仮説を立てた。頻尿モデルとして、腸骨動脈内皮障害ラット(AIラット)を用いたが、まずモデル作成に非常に難渋し、また、投与後および休薬後にβ3アドレナリン受容体作動薬が抗コリン薬に比較して治療効果が継続してみられることは証明することができなかった。モデル選択が失敗した可能性を考え、過活動膀胱モデルとして知られる高血圧自然発症ラットでも投与実験を行ったが、carry-over effectを証明することはできなかった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

腸骨内皮障害ラットを、抗コリン薬投与群、β3アドレナリン受容体作動薬投与群にわけて、それぞれ8週間の薬剤投与後、8週間の休薬期間を設けて排尿機能を評価した。残念ながら、β3アドレナリン受容体作動薬の効果が休薬後も引き継がれることは証明されなかった。高血圧自然発症ラットでも実験を行ったが、同様の結果であった。仮説が間違っていた可能性もあるが、そもそも過活動膀胱ラットモデルについて定まったものがなく、その作成や選択という点において、検討の余地があると思われる。とはいえ、現時点では、β3アドレナリン受容体作動薬の効果が休薬後も継続するとはいえず、休薬は推奨はされないと考えられた。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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