研究課題/領域番号 |
21K16753
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
五島 悠介 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (00710576)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 去勢抵抗性増殖 / ムスカリン受容体 / 去勢抵抗性前立腺癌 / 機能性RNA / G蛋白共役型受容体 / Gタンパク共役型受容体 / FAK / YAP |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、去勢抵抗性増殖の一因であるFAK-YAPシグナル活性化を来すGPCR探索と、そのシグナル遮断による新規治療の探索を目的とした。特に、最新のゲノム技術とデータベース解析を用いて、網羅的に治療標的分子となり得るGPCR探索を行ない、前立腺癌細胞が、去勢抵抗性増殖機構を獲得する新たなメカニズムを解明したい。
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研究成果の概要 |
網羅的RNA発現解析とゲノム科学的手法を用い、miR-15b-5pがムスカリン受容体3(CHRM3)を制御することと、miR-15b-5pによるCHRM3抑制が、CHRM3下流シグナルであるYAPの活性化を制御することを示した。よって、miR-15b-5p-CHRM3-YAP経路が、去勢抵抗性増殖の一因であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、miR-15b-5p/CHRM3/YAPシグナルの活性化が前立腺癌の去勢抵抗性増殖の機序の一因と考えられた。前立腺癌の神経依存的な去勢抵抗性増殖がこれまで報告されているが、その原因として、機能性RNAによるムスカリン受容体の遺伝子発現変化が示された。本研究成果は、前立腺癌のアンドロゲン受容体に依存しない去勢抵抗性増殖の機序の解明の一助となりうると考えられた。
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