研究課題/領域番号 |
21K16758
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
占部 文彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90840067)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 細胞外小胞顆粒 / 前立腺癌 / エクソソーム / 骨転移 / 細胞外小胞 / 泌尿器癌 |
研究開始時の研究の概要 |
癌の骨転移は全ての癌患者において起こり得るもので、骨折や麻痺など、療養生活の質(QOL)を大きく低下させる。転移先の骨組織において癌細胞は、周囲の細胞を利用しながら生存する必要があるが、その詳細な分子機構は解明されていない。 近年エクソソームが新たな細胞間コミュニケーション分子として注目されている。特に癌細胞は、エクソソームを分泌することで周囲の細胞に働きかけて自身の生存に有利な環境を作り出していることが報告されている。本研究ではエクソソームに着目し骨転移の新たなメカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
前立腺癌より分泌されるエクソソームの膜上に存在するCDCP1の骨微小環境に与える影響を検討した。本研究では、エクソソーム膜上に存在するCDCP1が破骨細胞前駆細胞を少量のRANKL存在下に有意に破骨細胞へと誘導することを見出し、前立腺癌の骨転移進展メカニズムの一端を明らかにした。さらに、骨転移を有する前立腺癌患者の血漿中では、骨転移のない前立腺癌患者と比較してCDCP1の発現値が上昇しており、バイオマーカーとしてのCDCP1の可能性も報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソーム膜上に存在するCDCP1が破骨細胞前駆細胞を少量のRANKL存在下に有意に破骨細胞へと誘導することを見出し、前立腺癌の骨転移進展メカニズムの一端を明らかにした。さらに、骨転移を有する前立腺癌患者の血漿中では、骨転移のない前立腺癌患者と比較してCDCP1の発現値が上昇しており、バイオマーカーとしてのCDCP1の可能性も報告した。この成果により、今後CDCP1を標的とした新規治療法の開発や診断マーカーの開発につながることが期待される。
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