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卵巣癌微小環境における上皮間葉転換の免疫代謝への役割

研究課題

研究課題/領域番号 21K16768
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

滝 真奈  京都大学, 医学研究科, 助教 (20898077)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードOvarian cancer / Tumor microenvironment / MDSC / tumor immunity / 骨髄由来免疫抑制細胞 / 卵巣癌 / 腫瘍免疫 / 代謝
研究開始時の研究の概要

本研究は上皮間葉転換が亢進している腫瘍細胞がグルコース代謝の面で、抗腫瘍免疫の主役である細胞傷害性T細胞に対しどのように影響を与えるかを明らかにすることを目的とする。上皮間葉転換と免疫抑制の関連性を代謝の面から解明することは、卵巣癌だけでなく他癌種に対しても新たな治療アプローチを発見できると考えられる。最終的に、難治性である上皮間葉転換の亢進した卵巣癌を骨髄由来免疫抑制細胞の阻害剤やチェックポイント阻害剤に解糖系阻害剤を併用して治療する、新規治療アプローチを見つけることを計画しており、臨床適応という観点での創造性に富むものである。

研究成果の概要

卵巣癌をモデルとし、腫瘍細胞の上皮間葉転換が腫瘍微小環境における免疫細胞の代謝にどのような影響を及ぼすか検索することを目的とした。
免疫細胞として、Snail発現低下腫瘍とコントロールで有意な差を示した骨髄由来免疫抑制細胞(MDSC)の顆粒球系であるPMN-MDSCに着目した。
セルソーターを用いてマウス腫瘍からPMN-MDSCの抽出を行い、RNA-seqで遺伝子発現量の変化について検索したところ、IL-10などの炎症性の免疫に関与する遺伝子のみ発現に差異を認めた。その中で最も差を認めたプロスタグランジン受容体の一つであるEP1に着目し、PMN-MDSC特有の受容体の可能性に関して探索している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣癌の免疫治療は臨床試験で有用な結果を得られず、現在模索中である。今回卵巣癌の免疫抑制で重要な働きをきたす骨髄抑制免疫抑制細胞に関して探索を行った。今回の研究成果で骨髄抑制免疫抑制細胞の新たな受容体の存在の可能性を検討しえた。骨髄抑制免疫抑制細胞を抑制することが可能となれば、卵巣癌の治療がさらに有用になると考える。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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