• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

分葉状頸管腺過形成から子宮頸部胃型粘液性癌発癌過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K16787
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関信州大学

研究代表者

井田 耕一  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (10773442)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード子宮頸部胃型腺癌 / 分葉状頸管腺過形成 / GNAS / HPV非依存性 / 全エクソーム配列解析 / オルガノイド / 異種移植腫瘍 / NGS解析 / Hippo-YAP/TAZシグナル伝達経路 / 患者由来オルガノイド / 子宮頸部胃型粘液性癌 / 腫瘍浸潤リンパ球 / 最小偏倚腺癌 / 全エクソーム解析 / 遺伝子変異解析 / LEGH / MDA / 胃型腺癌
研究開始時の研究の概要

子宮頸部の良性嚢胞性疾患である分葉状頸管腺過形成(LEGH)は、極めて悪性度の高い最小偏倚腺癌 (MDA)を含む胃型粘液性癌(GAS)の発生母地となる可能性がある。LEGHとMDA/GASは臨床病理的に非常に類似しているため、LEGHとMDA/GASとの鑑別診断や、LEGHが悪性化した際の早期検出が大きな課題となっている。LEGHからMDA/GASに進展する遺伝子変異を同定することが非常に重要であると考えられる。そこで本研究では、LEGHからMDA/GASにおける遺伝子変異状況や遺伝子発現パターンを明らかにし、LEGHの癌化リスク判定マーカーの開発やMDA/GASの治療標的の探索を目指す。

研究成果の概要

LEGHを伴うGAS症例のLEGH部分、GAS部分それぞれのゲノムDNAの全エクソーム配列解析により体細胞変異比較した。LEGHとGASは、病的変異であるGNAS変異を含む7つの体細胞変異を共有していた。さらに、GASではもう一つのGNAS病的変異が加算されておいた。以上から、本例のGASはLEGHから発症したと考えられ、GNAS変異の加算が発癌に寄与したと考えられた。またLEGH/GASの実験モデルが存在しないことから、GASの患者由来オルガノイド(PDO)樹立を試みた。その結果、安定的に長期培養が可能なGAS-PDOを樹立することができ、胃型の性質が保持されていることも確認した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によりLEGHがGASの前駆病変であることを、次世代シーケンス解析を用い、初めて遺伝学的に証明した。発癌過程の遺伝子変異は一様ではないが、GNASはGASの一部では発癌に寄与することが示された。また、GAS-PDOは今後の研究に寄与するツールとなり得る。さらにLEGHのPDOが樹立できれば、GAS発癌モデルが作成できる可能性がある。GASはHPV非依存性子宮頸がんの代表的な組織型であり、HPVワクチン普及後には主要なる組織型となり可能性がある。このため本研究は社会的意義も大きい。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 同一症例の分葉状頸管腺過形成と胃型粘液性癌と全エクソーム配列による解析2022

    • 著者名/発表者名
      宮本 強, 田中 泰裕, 井田 耕一, 小原 久典, 山田 靖, 品川 真奈花, 小野 元紀, 浅香 亮一, 塩沢 丹里
    • 学会等名
      日本産科婦人科学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi