研究課題/領域番号 |
21K16809
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
辰巳 嵩征 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (30846035)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 受精卵 / 脂肪酸 / 卵子 / 脂肪滴 / 動態解析 / フラグメンテーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、マウス卵を用いて卵内部のLDがhomeostasisに果たす役割と、LDの有無が発生および成育に及ぼす影響を放射線医学総合研究所で展開し、ヒト卵を用いて卵子内部のLDの組成解析、および血液と卵胞液と卵子内部の環境の相関をみる研究を東京医科歯科大学で同時に展開する。 また、申請者らの研究により、ヒト卵の卵胞液の成分組成から卵内部の脂肪含量を推測できるようになれば、卵に対して非侵襲的に、今後体外受精を受ける患者に対してどのような脂肪酸が含まれている食事が望ましいか、サプリメントなどをオーダーメイドで提示できる可能性がある。
|
研究成果の概要 |
妊娠から授乳までの期間にオメガ3脂肪酸を摂取することで、鶏卵やピーナッツへの食物アレルギーの発症リスク比を低下させる可能性が報告されている。筆者らはマウスに超短期間の高脂肪食を負荷することで、血液・卵胞液中の脂肪酸がギャップ結合を通じて卵子内部の脂肪滴を増加させることを報告したが、これらは直前の食事中の成分が今まで考えられていたよりもより早く、より大きく卵子そのものに反映されることを意味した。卵子を取り巻く環境という観点からも、直近の食事に含まれる脂肪酸が卵そのものに影響を与える可能性を考慮し、妊娠前からのオメガ3脂肪酸の摂取も有効な可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不妊治療において、妊孕性を少しでも改善させる方法が求められている。妊娠から授乳までの期間にオメガ3脂肪酸を摂取することで、鶏卵やピーナッツへの食物アレルギーの発症リスク比を低下させる可能性が報告されている。筆者らはマウスに超短期間の高脂肪食を負荷することで、血液・卵胞液中の脂肪酸がギャップ結合を通じて卵子内部の脂肪滴を増加させることを報告した。これらは直前の食事中の成分が今まで考えられていたよりもより早く、より大きく卵子そのものに反映されることを意味している。直近の食事に含まれる脂肪酸が卵そのものに影響を与える可能性を考慮し、妊娠前からのオメガ3脂肪酸の摂取も有効な可能性がある。
|