研究課題/領域番号 |
21K16829
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水田 匡信 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (20777875)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔癌 / バイオマーカー / 糖鎖解析 / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、細胞間コミュニケーションの担い手として細胞外小胞の一種であるエクソソームの糖鎖に注目し、口腔癌に対する新規バイオマーカーを同定することを目的とする。口腔癌患者から唾液、血液などの体液検体と癌組織検体からエクソソームを抽出し、エクソソームの表層糖鎖の網羅的解析により糖鎖のプロファイリングを行う。これにより癌の有無、転移・再発の有無による糖鎖プロファイルの違いを明らかにし、早期発見や転移診断についてバイオマーカーとなる糖鎖候補を同定する。さらに担癌モデルマウスを用いて、転移性がエクソソーム糖鎖に起因するかについて検証する。
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研究実績の概要 |
口腔癌は進行癌で発見されることが多く、早期癌は5割程度にとどまる。治療成績の向上には、病変の早期発見および診断方法の確立が求められるものの、口腔癌の腫瘍マーカーとして信頼性の高いものは存在しないのが現状である。近年、細胞間コミュニケーションの担い手として、細胞外小胞の一種であるエクソソームが注目されるようになってきた。がん細胞由来のエクソソームには、がん細胞固有のマイクロRNAや表面タンパク、DNAなどが含まれ、かつ癌発症の初期段階から放出されていることなどから、様々な臓器で新規バイオマーカー探索の対象となっている。そこで、本研究では、タンパク質や脂質と結合することにより機能調節に働き、核酸とタンパク質に次ぐ第三の生命鎖とも呼ばれる糖鎖に注目し、体液、腫瘍組織などの臨床サンプルから抽出したエクソソームの網羅的糖鎖解析 を行うことにより、頭頸部癌に対する新規バイオマーカーの同定することを目的としている。 健常者の唾液サンプルにつき検討したところ、測定者間誤差はあまりないものの、エクソソーム回収までの保存状態によりフコース認識レクチンAOL,ALLなどで糖鎖パターンが異なる可能性が示唆された。また、年齢により男性ではグルコースやマンノースと特異的に結合するコンカナバリンA、フコース認識レクチンであるLotus Tetragonolobus lectinなどの、女性ではフコース認識レクチンであるLCAやマンノース認識レクチンであるCalsepaなどで糖鎖パターンが異なり、同年代でも性別により違いが認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウィルス感染症の流行に伴い、唾液サンプルの採取に制限がかかったため、臨床サンプルの集積に遅れが生じた。また、唾液サンプルを扱うための研究環境の整備や、再現性のある条件検討に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
検討した条件に従い、解析をすすめる予定である。
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